黒死館殺人事件(1)
2023年12月23日 (土) | 編集 |
日本三大奇書のひとつ
小栗虫太郎の「黒死館殺人事件」。

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文豪ストレイドッグスコラボ表紙版が出た時(約1年前)に
購入したのですが、4ページくらい読んだだけで
止まってしまいました。
でもなんとか最後まで読みたいので、
「感想やメモを書きながら読む」
という方法を思いつきました。

こんなことにここを使ってよいのかという気が
多少はしますが、試しにやってみたいと思います。
この記事は飛ばしてくださって構いませんので
よろしくお願いします。

ちなみに……三大奇書の「ドグラ・マグラ」は
20年ほど前に2度目の挑戦で読み切りました。
「読んだ者は必ず気が狂う」という評判どおりの本でしたが、
やはりちゃんとミステリになっていて、
カタルシスや達成感がありました。

なにより、「もう読んだ」「もう読まなくていい」
というのが最も嬉しいw
黒死館もそういう存在にしたいのです。

   *

○序篇 降矢木一族釈義

ミステリ小説には、最初に登場人物一覧のページが
あるものも多いですが、この作品にはありません。
だから、登場人物も書き出していこうかなと思います。

まずこの章タイトルを読んだ段階では、

降矢木さん一家が住む洋館で当主が殺され、
連続殺人事件に発展するのでは・・・

という想像が浮かびました。さあどうなる?
(ちなみに読み方は「ふりやぎ」)

以下、押さえておくべきっぽいことのメモです。

降矢木の館(通称黒死館、場所は神奈川県)は明治18年建設。
建設以来3度、動機不明の変死事件があった。

10ヶ月前、降矢木算哲博士が自殺を遂げる。

現当主・旗太郎(はたたろう、意外にも17歳)と家族、
弦楽四重奏団を形成する4人の異国人、が
40年間館から外へ出ずに暮らしている。

法水麟太郎というキャラクタが出てきます。
警察の捜査に協力して難事件を解決に導いているらしい。
たぶん本書の探偵役。

そして「筆者」という法水に近しい人物が
この文章を書いている、という体裁になっています。
ワトソンくん的存在ですね。この人も館に行くんだろうか。

事件の知らせは支倉検事によって法水にもたらされます。
第1ヴァイオリン奏者のグレーテ・ダンベルグ夫人が毒殺された。

法水はぜんぜん調査に出かけようとせず、
膨大な資料を出してきていろいろ喋ります。

降矢木の家系はメディチ家の血を引いている。
降矢木算哲博士は医学生の時、古代呪法のあれこれを
もらったりしたので留学先から追放された。(嘉永5年)
そのウイチグス呪法典は黒死館にあるかもしれない。

この作品が三大奇書と呼ばれる理由は
膨大な衒学趣味(ペダントリー)に埋め尽くされていること
と聞きますが、初っぱなからその感じが出てる気がします。
何をどこまで真剣に読んでおいたらいいんだろう。
でも我慢して読んでいくと、大事そうなことも散見されます。

博士は一日も黒死館に住まなかった。
明治23年に館に大改修を施した。
黒死館には弟の伝次郎夫妻を住まわせた。

第1の事件・明治29年。
正妻の入院中 妾(神取みさほ)を引き入れた伝次郎が、
みさほに頸動脈を切られる。みさほもその場で自殺。

第2の事件・明治35年。
未亡人筆子夫人(博士の従妹)が、寵愛の上方役者
嵐鯛十郎に絞殺され、鯛十郎もその場で縊死。

2事件とも動機が分からず迷宮入り。

黒死館は一時、博士の異母姪・津多子(3歳)を主としたが、
大正4年、算哲の妾・岩間富枝が男児を出産。
(これが現当主・旗太郎)

昨年3月、算哲博士が自殺。
(短剣により左胸を刺傷)
西洋夫人人形(テレーズ夫人の等身大自動人形)を
抱えて部屋に入って10分足らずで発生。
これも動機不明。

ちなみにカルテットの団員は、乳飲み子のうちに
博士が海外から連れてきたらしい。

算哲博士がなんか、クセのある人ですね…。
故人なんだけど、この博士のしてきたことが
現在の事件にも大きく影響していそう。

あと、作中の「今」はいつなのかな。
黒死館殺人事件は、1934年に雑誌に連載されたそうです。
昭和9年ですね。
大正4年(1915年)生まれの旗太郎が17歳ということは、
ちょうどその連載時と同じ頃という設定か。

ふう、なんとか序章が読めました。
以前脱落したところは超えたぞw
法水麟太郎もようやく事務所を出て黒死館へ向かうっぽいです。
がんばってついていこう。

   *

ここまでの登場人物情報


降矢木旗太郎(17) 黒死館当主。
降矢木算哲(故人) 医学博士。以前の名は鯉吉。

グレーテ・ダンネベルグ 被害者。第1ヴァイオリン。オーストリア人。
ガリバルダ・セレナ 第2ヴァイオリン。イタリア人。
オリガ・クリヴォフ ヴィオラ。ロシア人。
オットカール・レヴェズ チェロ。ハンガリー人。

法水麟太郎 探偵
支倉 法水と懇意の検事
筆者 小栗虫太郎なのかな?

(進捗・16/469ページ) 

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  テーマ:読んだ本の感想等 ジャンル:小説・文学
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