ごんぎつねに思う
2015年11月15日 (日) | 編集 |
娘の小学校では毎日「音読」の宿題が出ます。

ここ1ヶ月ほどは、「ごんぎつね」の単元を読んでいます。

 gongitune01.jpg

みなさんご存知のとおり、
これは悲しい結末のお話ですよね。

毎日毎日「ごん・・・(涙)」という気持ちにさせられて、
もうほんとテンションが下がります。
こどもは全然平気みたいなんですけど。

ごんぎつねは幼稚園にも絵本があったので、
もしかしてこどもたちが人生で一番最初に出会う
バッドエンドなのではないでしょうか。

南吉先生は、いったいどうして
こんなストーリーにしたんでしょう??

あえて教訓として考えるなら、

「軽い気持ちでやったことでも、とりかえしのつかない
ことになるケースもある(だから、するな)」

とか、

「悪いレッテルはなかなか覆せない」

といったことを学ばせるということでしょうか。

教材としてはおそらく、ストーリーの段階に応じて
キャラクタの気持ちが変化する、
そこに注目して読み解かせるのに適する物語として
採用されているんでしょうけれどねぇ。

それにしたって、最後に救いがなさすぎです。

ごんがいたずら狐のままであるならともかく、
自分で過ちに気がついて、
毎日くりや松たけを運んで罪を償おうとしているのです。

なのにあんな結末になってしまうなら、
反省したって意味ないってことになっちゃいますよね。
兵十の方だって、かわいそうですよ。

うむむむ・・・、やっぱりわたしは、
ハッピーエンドの物語の方が好きだなぁ。

   *

物語の最後は、こう結ばれます。
ちょっと長いけれど、引用します。


 兵十は、立ち上がって、納屋にかけてある火なわじゅうを取って、
 火薬をつめました。

 そして足音をしのばせて近よって、今、戸口を出ようとするごんを、
 ドンとうちました。ごんはばたりとたおれました。

 兵十はかけよってきました。
 家の中を見ると、土間にくりが固めて置いてあるのが目につきました。

 「おや」と、兵十はびっくりしてごんに目を落としました。

 「ごん、おまえだったのか。いつも、くりをくれたのは」

 ごんは、ぐったりと目をつぶったまま、うなずきました。

 兵十は、火なわじゅうをぱたりと、取り落としました。
 青いけむりが、まだ、つつ口から細く出ていました。



願わくば、ごんが倒れたのは
火縄銃の大きな音に驚いたからだと思いたいです。

「ごんに弾が当たった」とは書かれてないですからね。
大きな岩を川の中の岩に投げ当てて、
気絶した魚を獲る漁があるじゃないですか、
あんなイメージで。

いやもう決めた。
わたしは、そういうことだったと思うことにします。

しばらくして回復したごんは起き上がり、
またちょくちょく、くりを運んでくるようになるのです。

おっかあを亡くした兵十も、
村はずれに住んでいた子狐も、
これからはもう、ひとりぼっちではないのです。

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  テーマ:小学校 ジャンル:学校・教育
コメント
この記事へのコメント
こんにちは!
ごんぎつね、学校で習うのもそうですが、うちの娘が角川つばさ文庫の新見南吉作品集を持ってるのでで、私もつい最近読み返したばかりで、昨年彼岸花の時期に新見南吉記念館を訪れているので、改めて考える機会のある作品でした。
ごんぎつねは終わり方が好きではなかったのですが、ナーさんの言う通り驚いたという新たな解釈があることで、ごんも兵十も救われる気がします。
それにしてもごんぎつねは新見南吉が19歳の時の作品なんですよね・・・。本当にどんな思いで書き上げたのか気になります。
2015/11/15(Sun) 23:13 | URL  | ちあき #pprjMJPo[ 編集]
こんにちは。
我が家の小3の次男の今の宿題が、「ちいちゃんのかげおくり」というお話の音読で、いつも涙させられてます。
次男には、「毎日火垂るの墓みてるみたいで聞きたくない」って言ったんですけど、宿題ですからね…。
ごんぎつね、上手な解釈ですね!
ちいちゃんのかげおくりは、どうやっても全員お亡くなりになるので、あきらめて涙しながら聞いてます。
早く次の単元になることを祈りつつ…。
2015/11/16(Mon) 09:46 | URL  | さつきち #-[ 編集]
◇ ちあきさん

おおっ、お詳しいんですね~
19歳の時の作品なんですか!
そうか、そもそも夭逝されてるから
どれも若い頃の作品なんでしょうけれど、
10代の時に書かれたものとは、意外でした・・・
「ごんぎつね」の背景については、詳しく知りたいような、
知るのがこわいような気もしますねぇ。


◇ さつきちさん

うわー、こちらにも悲しい音読の被害者さんが(汗)。
「毎日が火垂るの墓」状態、まさにそうですね!
ちいちゃんのかげおくりは、たしかに、解釈で
誤魔化す余地がないですね・・・
でもなんだか同士が見つかったみたいで、心強いです。
次の単元まで、お互いがんばりましょうね~~


   *

拍手からも、メッセージをありがとうございました。
泣ける話は、心を動かされたり
考えさせられたりする点では、いいですよね。
2015/11/16(Mon) 15:32 | URL  | ナー #-[ 編集]
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