ゼロからあみぐるみを作ってみるならば(後編)
2019年12月21日 (土) | 編集 |
文明が滅びた世界であみぐるみを作って癒やされる
ことはできるかどうか、考えています。

道具はなんとかなりそうなので、
使う素材を考えようと思います。

(昨日に引き続き、どうでもいい記事です。
忙しい方は、ご注意ください)


○材料

・綿

おそらく一番簡単に入手できるのは、綿です。

 septemberGarden02.jpg

我が家でも育てたことがあるので、
どこかその辺のお宅でガーデニングされていたものが
こぼれ種で増えたとかで、きっと生えています。
9月の終わりくらいに探して、
もらってくればOK。

 cotton10.jpg

やったことがありますが、
手作業でもちょっと力は要るけれど、
種をとってほぐして、
使用可能状態にすることは十分できます。

あみぐるみ1体分の量を確保することも
難しくないでしょう。
綿は問題ないですね。


・ボタン

あみぐるみには、目が要ります。
刺しゅうで表現する手もあるけれど、
異素材でつけた方が
仕上がりがパキっと締まります。
だから目玉用のボタンがほしいですね。

 sabo2017-02.jpg

普段使っているボタンの素材は、
「ユリア樹脂」と書かれていました。

ユリア樹脂は、
「尿素とホルムアルデヒドの重合反応によって
生成される熱硬化性プラスチック」

とのこと。
熱硬化性プラスチックの中では最も安価だそうで、
1920年頃から用いられ、着色性が良いらしい。

なるほど。すばらしい素材です。
古くからあるということは
精製法も基本的なのかもしれませんが、
プラスチックはどうにもならないですね……。

天然素材のボタンを調べてみると、その原料は
貝、水牛の角、ナット
などがあるそうです。
ナットというのはタグワ椰子の種だそう。

この中だと、貝は手に入りそうですね。
黒っぽい貝がいいかな?
三河湾の浜辺でも拾えそうに思います。

ただ、丸く切り出して
割らずに小さな穴を開けるのは
かなり難しそうに思います。

とすると、素材はやはり木でしょうか。
木片や樹皮から切り出して
これまた石で研磨して作るのが、できそうかもですね。

椰子の木はないけれど、他の植物の種で
使えそうなのがあるかもしれませんね。
カボチャの種なら大きいから扱いやすそうですし、
フウセンカズラの種は、丸っこくて真っ黒だから
穴さえ開けられれば、そのまま使えそうです。
(ハートマークのお目目ができますね)

目玉はいろんな選択肢がありそうです。


・染料

あみぐるみは やはり「色」が大事です。
くまならば、手足の先や口元を
ボディの色と変えてやりたいですね。
ということで、糸を染める染料もほしいです。

これまで草木染めをいろいろ試しました。
媒染剤は主にミョウバンを使いましたが、
ミョウバンとは、硫酸カリウムアルミニウム?的な
ものだそうで、精製することも拾ってくることも
できなさそうです。

ものによっては媒染なしでも染まりやすいので、
そうするしかないですね。
まぁ衣類と違ってあみぐるみは
しょっちゅうザブザブ洗ったりしませんから、
色落ちの心配も少ないと考えます。

というわけで、染料は
・マリーゴールド
・タマネギ(の皮)
を使いましょう。

 toaster03.jpg

どちらも庭や畑の跡地で見つけられると思います。
これを使って糸を煮れば
黄色と茶色の糸ができます。
2色あればシャツを着せたりなんかの
色変えもできますから、自由度が広がります。


・糸

いよいよ、あみぐるみにとって一番だいじなもの、
糸を考えます。

一般的にふわっと「毛糸」と呼んでいるものは
天然繊維と化学繊維があると思います。

アクリルやナイロンなどの化学繊維は
原料が石油なので、手が出ないですね。
天然繊維で考えましょう。

天然繊維は動物繊維と植物繊維に分けられます。
動物繊維は
ウール(羊)、モヘヤ(ヤギ)、アルパカなどで、
編み物によく使いますね。

日本で消費されるウールは、ほぼ100%が輸入品
らしいですが、日本に羊がいないわけではないですね。
牧場では飼育されています。
娘の幼稚園でも、ヤギを飼っていました。
羊もヤギもアルパカも、観光牧場的なところで
飼われていたものが、世界滅亡後も野生化して
生き延びていると思います。

羊の毛はまず、石鹸とソーダ水を使って
洗って油や不純物を落とす必要があります。

Dr.STONEでは最初期に石鹸は作り出していました。
(材料は、貝殻、海藻、動物性脂肪)
"ソーダ" が何を指すのかよく分からないのですが、
炭酸水でいいのかなぁ。
千空は炭酸水も作っていました。
(材料は、発酵させた酒と、冷やすための川)

これで羊の毛がきれいになったとしたら、
ほぐして、梳いて、紡いで、撚って……として
編める糸にしていくわけですね。

やってやれないことはないかもしれないですが、
「動物から毛を刈る」
という、最初の行程がそもそも最難関です。

なんせ持っているのは粗末な打製石器ですから、
油っぽい毛が刈れるかどうか疑問です。
羊ちゃんに怪我をさせてしまったらかわいそう。
どんくさいわたしが、生きている動物を
捕らえられるとも思いません。

「よちよち歩いてきたアルパカが目の前で突然死する」
くらいの行幸がない限り、
動物繊維は諦めた方がよいかもしれません。

残る可能性は、植物繊維。
コットン、麻、ジュートなど、
毛糸に比べるとふわふわではないけれど、
ふつうにあみぐるみ作りにも使われますね。

綿の実から手紡ぎで糸を作る様子は
動画で見たことがあります。
熟練が必要に思えますが、
練習すれば素人が一人でも
糸を作ることができそうです。

あると便利そうな "スピンドル" も、
木製や竹製で作れそうだと思います。
コットン糸は、一番実現できそうですね。

あと、もうひとつ気になっているのは
"からむし" という素材です。

アジアで広く分布するイラクサ科の多年草で、
日本国内ではありふれた雑草として
だいたいどこにでも生えているそうなんです。

この草から繊維がとれるらしく、
日本書紀に、持統天皇が積極的に栽培しようという
詔を出した……ということが書いてあるそうです。
(このため、今、日本中で生えてるわけですね)
戦国時代には、上杉謙信がからむしの衣類を
越後の特産品にして、おおいに儲けたそうです。

 toaster02.jpg

Dr.STONEでは、復活間もない頃に
千空が「紐」を作っていましたが、
描かれている絵によると、その素材は
からむしみたいなんですよね。
綿よりも手に入る季節の範囲が広いから
材料に選ばれたのでしょうか。

からむしの茎から繊維を取る方法も
ネットで解説が見つかります。
わたしはからむしが見分けられないけれど、
どこにでも生えていると言われるなら
探せば近所にも生えているかもしれません。
一度、どんな糸ができるかやってみたいです。

というわけで、あみぐるみ本体を編む糸は
コットンとからむしが候補となります。
2種類の糸があれば
一方で帽子や小物を編むこともできるし、
2本どりにしたら別の風合いになったり、
アレンジの幅も広がりそうです。

   *

いろいろ考えてみましたが、以上の考察から

「ゼロからあみぐるみが作れるか」

という命題に対するわたしの答えは、

「無理ではなさそうだ」

となりました。

少しずつでも試してみて、技術と経験を蓄えて
文明が滅びた時に備えたいですね。

というわけで、世界が滅亡したその時には、
天然素材あみぐるみを作って売って
生計を立てたいと思います。

みんな、サカナとか果物とか持って、
買いに来てね(^^)v

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  テーマ:編み物 ジャンル:趣味・実用