シロツメクサの編み方
2018年05月31日 (木) | 編集 |
シロツメクサのあみぐるみや花冠が
意外と興味を持っていただいたようなので、
作り方を載せてみようかなと思いました。

分かりやすく説明できてる自信がないし
長くなってしまったのですが、
ご参考になればと思います。


(1) 使用するもの

 hitogata2018-34.jpg

わたしが使った糸は、
毛糸ピエロさんの「NEWシャインコットン」。
(01)ホワイト と (25)ライムスカッシュ です。

これは「合細~中細タイプ」の糸で、
かぎ針2/0号で編みました。

それから、アートフラワー用の緑色のワイヤー。
太さは #26 を使ってみました。
いずれもお好みの材料を使ってみてください。


(2) ばらつきが大事

シロツメクサは自然のものなので、
きっちり決まった目数で編むより
ばらつきがある方が
よりリアルな仕上がりになると思います。

以下の編み図は一例であり、
気分で適度に目数や段数を変えながら
編んでいくことを前提としている・・・
と思って見て下さい。


(3) 基本的な構造

シロツメクサの構造は、

奇数段:本体
偶数段:花びら

を1セットとして捉えると分かりやすいです。

細編みで本体を編み(奇数段)、
すじ編みの要領で
手前の半目に花びらを1周編みます(偶数段)。

残っている奥側の半目に、
次の1セットの奇数段となる細編みを編み、
手前の半目に花びらを・・・
と同様に繰り返して段を重ねていきます。

この時、
本体にあたる部分を黄緑色で、
花びらを白色で編みます。

細かい色替えが大変かもしれないけれど、
黄緑色が透けて見えるといい感じなので
がんばりどころです。


(4) 花びらの編み方

花びらは、前段の細編みの手前半目に
くさり3目を入れます。

 hitogata2018-33.jpg

基本は こんな感じ。

次の目ではなく同じ目に引き抜いたり
2目や4目のくさり編みを適当に挟むと
ばらつきを出すことができます。


(5) 本体の編み方

花びらを1周編み終わったら、
黄緑色の糸に変えます。

前段の細編みの残った奥半目に
細編みを入れて1周します。
目数を増減させたい時は
この段で行います。

   *

以上をふまえて、
一例となる編み方を解説します。

同じ段に「手前と奥」で2度編むところが
あるので、以下の「○段目」は厳密には
おかしい表記かもしれませんが、
「1周編むのを1段」と捉えてください。


[1段目]

 hitogata2018-35.jpg

わの作り目から始めて4目編みます。
最後は最初の目に引き抜きます。
ここは一般的なあみぐるみと同じです。


[2段目]

てっぺんの部分は花びらを小さくしたいので
くさり編みは2目にします。
「くさり2目を編んで
次の目の手前半目に引き抜く」
を3回繰り返して、1周します。

 hitogata2018-35-2.jpg

画像は、最初のくさり2目を編んで
引き抜こうとしているところ。


[3段目]

 hitogata2018-36.jpg

1段目の最初の目の
残してある奥側の半目に引き抜き編みをします。

丸みを出すために、少し大きくします。

1段目の奥側の4目に、
「細編みと増やし目」を交互に2回編みます。
合計細編み6目になります。

 hitogata2018-37.jpg

1周編むとこんな感じ。


[4段目]

 hitogata2018-38.jpg

ここから花びらは くさり3目にします。
3段目の手前側の半目に
くさり3目を6回引き抜いて1周します。


[5段目]

 hitogata2018-39.jpg

黄緑色の糸の出番です。
3段目の最初の目の残してある奥側の半目に
黄緑で引き抜きます

3段目の奥側の6目に黄緑で
「細編み・細編み・増やし目」を2回編みます。
合計細編み8目になります。

 hitogata2018-40.jpg

編み終わりを少し注意。
最初の細編みに引き抜く際、
4段目の終わりの白糸は向こう側へ出しておき、

 hitogata2018-42.jpg

この糸を引き抜きます。
(一般的な色替えの手順と同じです)

 hitogata2018-41.jpg

1周編み終わってこんな感じ。

なお、3段目を黄緑で編まないのは
わたしの好みです。
先端が白いとキレイだと思うからです。
1段目や3段目から黄緑で編んでも自由です。


[6段目]

 hitogata2018-43.jpg

5段目の手前側の半目に
くさり3目を8回引き抜いて1周します。
だんだんシロツメクサっぽくなってくる!


[7段目]

目数は変えないのでそのまま、
黄緑で8目編みます。


[8段目]

6段目と同様に花びらを編みます。

7段目でもう少し大きくしたり、
この後もう2段同様に増やしたりすると、
サイズ違いのお花になります。


[9段目]

 hitogata2018-44.jpg

編み終わりに向けて、小さくします。
「減らし目・細編み・減・細・減」で
8目から5目に減らします。


[10段目]

 hitogata2018-45.jpg

くさり3目を5回引き抜いて1周します。
ここで、編む工程はおしまいです!


[形成工程]

 hitogata2018-46.jpg

編み始めの糸端(2本)は
このくらいの辺りで切ります。
ジャマだったらもっと早く切ってもいいです。

 hitogata2018-47.jpg

編み終わりの糸端(2本)は
10~15センチくらいのところで切ります。
白糸は引き抜いて針を外します。

 hitogata2018-48.jpg

わたをちょっぴり用意します。
(これ少し多かったかも)

 hitogata2018-49.jpg

編み始めの糸と一緒に中へ詰めます。
ピンセットなどを使ってください。
いっぱいまで詰めずに、
7割くらいにしておきます。

 hitogata2018-50.jpg

緑色のワイヤー登場。
先を5ミリくらいのところで少し曲げます。
抜けにくくするためです。

 hitogata2018-51.jpg

ボンドをちょっとつけます。
わくわくさんはよく、ボンドは
半乾きでつけるように言っていました。
だからわたしもこのワイヤーを
びゅびゅんと振って、
ちょっと乾かしてから使います。

 hitogata2018-52.jpg

シロツメクサの中に入れて、
残りの3割分の わたも詰めます。

このままちょっと置いて、
ボンドが乾くまで待ちます。
休憩してもいいし、
次のお花を作っても良いです。

乾いたら糸端を処理します。
まず黄緑から。

 hitogata2018-53.jpg

とじ針に糸端を通し、
9段目の残っている奥側の5目に
外側から針を入れます。

 hitogata2018-54.jpg

1周したら糸を引きしめます。
しぼり止めですね。
あみぐるみの編み終わりは
よくこの方法が使われます。

そのまま何目か目立たないところに
針をくぐらせて、糸を切ります。
白糸も同じように
何目かくぐらせて糸を切ります。

 hitogata2018-55.jpg

これにて完成です。

ここで作ったシロツメクサの編み図を
まとめるとこうなります。
編み始めは右下です。

2段目以降、偶数段は手前側半目、
奇数段は奥側の半目に編みます。
偶数段の花びらの部分は、
最初の方に示した編み図を参考にしてください。

 hitogata2018-59.jpg

これは解説用として
シンプルで規則的なものにしましたが、
規則的である必要はないので、
途中で「アレ?1目増えちゃったかな?」とか
「何段目まで編んだっけ?」とか
編み図に沿わないことが起こったとしても、
気にせずテキトウに編めば
なんら問題なくできあがると思います。

   *

長くなってしまいましたね。
ここまで読んでくれた方、
どのくらいいるでしょうか?

でももし編んでみたいと思う方が
いらっしゃったら、
楽しんでもらえたら幸いです。

参考までに、よつばちゃんの冠は
直径7~8センチで、
17個のお花でできています。
作りたいものの目安になさってください(^^)

うーん、どっか間違いがありそうで
心配だな~~
間違いに気づいたら直しますね!

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  テーマ:編み物 ジャンル:趣味・実用
アジサイ2018
2018年05月30日 (水) | 編集 |
コデマリの記事の時に書きましたが、
アジサイに花が咲きそうになっていました。

 garden2018-49.jpg

わたしはこれが大変楽しみで、
毎日のように様子を見ております。

 garden2018-61.jpg

葉影から覗いていたのはやはり
お花(と呼んで良いのか分かりませんが)
のようでした。

 garden2018-62.jpg

アジサイの株の中に、2ヶ所できています。

アジサイは花びらのように見えるところは
がくですよね。
娘が中間テストの理科で
被子植物・裸子植物を勉強していましたが、
アジサイは被子植物なんだそうです。
種ができる系のお花じゃないから
どこが子房?って思いますね、
見分け方が難しいです。

娘が友達に
「水素ヒマらしー」
という「桐島、部活やめるってよ」的な
ゴロ合わせを教わっていました。

す・スギ
い・イチョウ
そ・ソテツ
ひ・ヒノキ
ま・マツ
らしー・裸子植物

ということなんだそうで、
そんな覚え方があるのか、と感心しました。

理科のゴロ合わせは
元素記号(水兵リーベぼくの船…)と
炎色反応(リアカーなきK村…)くらいしか
知らなかったです。
いろいろ発明されているんですね。

社会の方で娘が
「日本の端っこが覚えられない」
というので調べたら、
「えーっと、みんな起きよーよ」
というゴロ合わせもありました。

北から時計回りに、
北端・えーっと → 択捉島
東端・みんな → 南鳥島
南端・起き → 沖ノ鳥島
西端・よー → 与那国島
と覚えるんですね。これ分かりやすい!

中学で学習することは
「常識」の範囲とみなされることが多いと思いますが、
けっこう忘れていて、
ヤバいなと思うことがあるんですよね。
このまま娘の勉強につきあっていったら、
アラフォーでも
ちょっとかしこくなるかもしれんと
思うのでした。

 garden2018-63.jpg

アジサイはちょっぴりずつほころんでいて、
こんなふうに咲き(?)進むのか、
と面白く思っています。

おなじみのアジサイらしい姿まで
あと少し(^^)!

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  テーマ:樹木・花木 ジャンル:趣味・実用
プリンセスよつばちゃん
2018年05月29日 (火) | 編集 |
昨日載せたシロツメクサの冠を使って
こんな子が誕生しました。

 hitogata2018-31.jpg

いつものよつばちゃんですが、
少し仕上げを変えて
お姫様っぽくしてみました。
冠ですからね。

作りながら最初は「しろつめちゃん」に
なるかなと思っていましたが、
それはよつばちゃんと同義語だと思って
こういう形に落ち着きました(^^)

 hitogata2018-32.jpg

よつばちゃんがかぶる前に一度、
つばきちゃんもかぶらせてもらっていたのでした。

   *

先日「よつばと!」の最新刊を買いました。

 twitter129.jpg

この巻では結構よつばちゃん
スカートを履いていて、
おひめさまになる話もあったりして
意外と女の子っぽいところが
あるんだなと思いましたよ。

発売記念として東京駅で原画の展示が
あったそうで、見たかったな~と思います。

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  テーマ:編み物 ジャンル:趣味・実用
しろつめクラウン
2018年05月28日 (月) | 編集 |
6年前のゴールデンウィークに
おじいちゃんたちの住む島へ行った時のこと。

 hitogata2018-26.jpg

田んぼのそばにシロツメクサが生えていて、
娘のいとこのおねえちゃんたちも一緒に
やまほど摘みました。

 hitogata2018-27.jpg

持ちきれないほど摘んだお花を
おばあちゃんが上手に冠にしてくれて、
かぶせてもらって嬉しそうでした。

フィクションの世界だとよくあるけれど
実際に経験せずに大きくなってしまうことも
珍しくないので、
お花の冠作ってもらえたことは
とても幸せな思い出だなと思います。

先日、思いつきでシロツメクサが
編めるようになって
ブログにも載せましたが、
そんなことを思い出しながら
いくつか作り足しました。

 hitogata2018-28.jpg

段数、目数、途中の編み方すべて
適度にランダムにしています。
ばらつきがある方が自然かなと思って。

 hitogata2018-29.jpg

そしてこれを、つないでいって・・・

 hitogata2018-30.jpg

冠にしてみました。

1つ作った時に(できるかも)という気が
チラッとしましたが、
(大変そう)とも思って躊躇していました。
でもツイッターの方で「王冠できそう」
というアイデアをもらったので、
やっぱ、見てみたいよねーと思って、
やる気が出て挑戦してみたのでした。

つなぎ方は本物の草冠と同じですが、
茎の部分はワイヤーなので、
切るのにニッパーを使った点が
ファンシーなアイテムに
そぐわない感じでした(^^)

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  テーマ:編み物 ジャンル:趣味・実用
アフリカンオーナメント2018
2018年05月27日 (日) | 編集 |
アフリカンフラワー(風)モチーフの
オーナメントを、久しぶりに作りました。

 africanFlower238.jpg

小さめのモチーフでできるか試してみたので、
去年作った時より小ぶりに仕上がっています。

これね、色違いで2パターン作ったんです。
2番目の色が、別の糸を使っているのですが
パッと見、同じに見えちゃいますね。

 africanFlower239.jpg

青と紫で、単品で見ると
似てはいるけれど、見分けはつくんですけれどねぇ?

アフリカンフラワーは
隣り合う色によって見え方が違うこともあるし、
色合わせは難しいなと思うことが多いです。

 africanFlower240.jpg

人間の色の感じ方は奥深いですね。

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  テーマ:編み物 ジャンル:趣味・実用