草木染め・柿
2015年09月21日 (月) | 編集 |
先日娘が、
「しらないおじちゃんに柿もらったー」
と言いながら帰ってきました(汗)。

 kaki01.jpg

実は以前からわたしは青い柿がほしいなと思っていました。

それを知っていた娘が、通学路の横の柿畑を
(あ、おかあさんがほしがってた柿が落ちてる・・・)
と思いながらともだちと見ていたら、
通りがかったおじさんが
「落ちてるのならどれでも拾ってっていいよー」
と声をかけてくれたんだそうです。

青い柿はスーパーにも売っていないので、
どうしたものかと困っていました。
柿をくださったおじさん(柿畑の持ち主のお友達らしい)、
ありがとうございました。

青い柿がほしかった理由は、草木染めです。

「草木染め大全」に "柿渋" を用いた染色例が載っていました。
柿渋自体は染料として販売もされていますが、
「発酵」という手順が必要なので、自分で作るのは難しそうです。
むかしTOKIOが村で作っていたような覚えがありますが、
すんごい臭いみたいでしたしね。

しかし「草木染め大全」には、

 「まだ青い渋柿をおろし金ですってしぼれば
 簡単に柿渋液になります」


とも書かれていました。

ちゃんとした柿渋液ほど染まらないのかもしれませんが、
これなら試せそう。
というわけで、青い柿がないかなーと思っていたのです。

 kaki02.jpg

では早速、本のとおり柿をすりおろします。

kaki03.jpg

できあがった "柿おろし" に糸を漬けこんでみました。

柿渋染めの ちょっと他とは違って面白い点は、
「日光が媒染役をする」ということです。

草木染めは熱を加えたり媒染剤を入れたりすることが多いですが、
柿渋はそれらは必要なく、
漬け置きした後、天日干しをすると染まるのだそうです。

 kaki04.jpg

ということでまだまだ日差しに勢いのあるこの季節、
いざ天日干しをッ!と意気込んだのですが、
あいにくの雨。

・・・天気が崩れるのは分かっていたのですが、
置いておくと柿が熟れそうだったので、
晴れの日を待てなかったんですよね・・・

一応窓辺に置いておきましたが、
台風も来ていてしばらく雨が続いたので、
ちっとも色は変わりませんでした。

 kaki05.jpg

くだものの汁に浸したとは思えないほど、まっしろ(汗)。

完全に失敗ですが、まだくじけません!
柿渋は、重ね染めが可能なのです。

柿おろしは冷蔵庫に入れてとってありました。
もう一度ここに漬けて、
今度は晴れていた日に、干しました。

まんべんなく日に当たるように
向きを変えたりしながら何日か日に当てて
こんな感じになりました。

 kaki06.jpg

草木染めサンプラー:No.43「柿」

たしかに少しですが、茶色く染まっています。
写真では分かりづらいかもしれませんが、
ミルクティみたいな色です。

もっと何度も重ね染めをしたら、
柿おろしでも濃い茶色に染められるかもしれませんね。

おじさんと娘のおかげで、
またひとつ実験が楽しめました(^^)

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  テーマ:和風、和物、日本の伝統 ジャンル:趣味・実用
草木染め・金時豆
2015年06月18日 (木) | 編集 |
昨日 金時豆の甘煮を作りましたが、
以前、小豆を煮たこともありました。

2年前の夏休みのことです。
(「はじめてのあんこ」 2013.8.4)

その時、渋切りした煮汁を利用して
草木染めも試してみました。

そのことを覚えていたので、
今回も煮汁を取り分けてみました。

 kintokimame08.jpg

これは、一度目に沸騰させて
茹でこぼした時の煮汁です。
おしるこみたいな色と質感をしています。

糸を入れて煮てみると、
いつもは「実験」という感じがするのですが、
不思議と「料理」に近い感覚でした。

 kintokimame10.jpg

一度目の染色後。
そんなに色が入っていません。
豆はわりと濃い色をしていますが、
意外と染まらないのかなぁ。

いつものようにミョウバンで媒染して、
再染色します。

2度目の染色には、これを使ってみることにしました。

 kintokimame09.jpg

これは、ひと晩つけ置きしておいた時の水です。
煮る時には水を換えて、新しい水で煮ました。

 kintokimame02.jpg → kintokimame03.jpg

夜と朝のお鍋を比べると分かると思いますが、
豆の色が薄くなっていますよね。
熱を加えなくても、色が出ていたみたいなんですよね。

もしかしたら、火を入れた1度目の煮汁より こっちの方が
色の成分が多く含まれているかもしれないので、
こっちを使ってみることにしました。

染め上がりはこんな感じになりました。

 kintokimame11.jpg

草木染めサンプラー:No.42「金時豆」

豆の見た目からは
小豆と同じような色になるのかなと想像していましたが、
紫色にはならず、ピンク色に染まりました。

ミョウバンで媒染すると
赤色はなくなっちゃうことが多かったですが、
豆の赤色は成分が違うのかな? 残ってくれますね。

 kintokimame12.jpg

小豆はウールの方がよく染まりましたが、
金時豆はコットンの方が発色が良いです。
同じように思えても、それぞれに違いがあるんですね。

草木染めは予想が確かめられても裏切られても、
面白いなと思います。

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草木染め・サフラン
2015年03月26日 (木) | 編集 |
キッチンをいつもよりガッツリ掃除していたら、
ふと、普段使っていない引き出しに気がつきました。

こんなとこにも引き出しあったんだ、と開けてみたら、
これが出てきました。

 saffron01.jpg

サフラン。

かんっぜんに賞味期限が切れちゃってます。
(2012年4月だって・・・)

パエリア作ったんでしょうけど、
他にサフランを使える料理のレパートリーがないので、
ジャマにならないところへ しまって、
そのまま忘れちゃったんですね。

今までいろいろな草花で草木染めをしてきた中で、
サフランのことを思いつかなかったわけではありません。

けれどわたしの場合、草木染め実験は
「何色になるのかな?」
というのが興味を持っている部分なので、
あまりにも結果が想像ついちゃうサフランは、
あえて購入してまで試そうという気になりませんでした。

でもまぁ、期限切れで処分するしかないものが
あるというなら、話は別です。
せっかくなので、染物に使っちゃいましょう(^^)

 saffron02.jpg

サフランは、鮮やかな赤い雌しべ。

でもご存知のとおり、水に浸すと黄色になりますね。
だからこのボトルも黄色いパッケージなのでしょう。

 saffron03.jpg

煮出すまでもなく、水に漬けただけで色が出始めます。

 saffron04.jpg

ウールとコットンの生成り糸を染めていきます。

いつもの基本的な手順は、

染色 → 媒染 → 染色 → 乾かして完了

なのですが、サフランは媒染をするまでもなく
よく染まったように見えたので、
媒染なしで仕上げ!にしてみました。

染め上りはこちらです。

 saffron05.jpg

草木染めサンプラー:No.41「サフラン」

ウールとコットンとで、色の濃度に大きな差が出ました。

一般的にはウールの方が染まりやすいのですが、
コットンの方が、鮮やかな黄色に染まっていますね。

でもウールの方も、レモンイエローよりもほのかな黄色が
かわいらしいです。

 saffron06.jpg

サフランはやはり、よく染まる染料でしたね。
コットンの方の色は、市販の糸にこういう色があっても
おかしくないくらいの発色だなーと思いました(^^)

食材をダメにしてしまったのは反省点ですが、
染料として半永久的に残せたので
許してもらえるかなぁ~~

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草木染め・マローブルー
2015年02月18日 (水) | 編集 |
先日、初めて行ったショッピングモールで
通りがかりに雑貨屋さんがあったので
入ってみたのですが、そのお店は
お香やハーブティなどの品ぞろえも充実していました。

そこで、前からちょっと気になっていたハーブを
見つけたので、1袋購入してきました。

 MallowBlue01.jpg

マローブルーというハーブです。
6g入り。

これ、面白い性質があるそうで、試してみようと思います。
まず、ふつうにお湯をそそぎます。

 MallowBlue02.jpg

わーきれいな色です。
その名のとおりの見事なブルーですね。

 MallowBlue03.jpg

ここで使うのがこちら。
レモンです。

 MallowBlue04.jpg

これをしぼると・・・
(娘にしぼってもらっています)

なんということでしょう~

 MallowBlue05.jpg

ピンク色になりました!

手品のようなこの変化が美しくも面白いので、
"サプライズティ" とも呼ばれるそうですね。

 MallowBlue06.jpg

娘といっしょに実験を行いましたが、
ネットで見知ったことが実際に確かめられたので、満足でした。

ちなみにマローブルーの効能としては、
気管支炎とかせきが出る時に飲むとよいそうです。
(残念ながら家族全員、今は風邪ひきさんがおらず
どのくらいの効き目があるかは試せませんでした)

マローブルーの成分はアントシアニジンというそうですが、
アントシアニジンは、ついている水酸基などの数によって
赤~紫~青の異なる色調を発現するとのこと。

(このあたり、今回調べたらとても分かりやすく
まとまったサイトがあって、ためになりました)

アジサイの色が 植わっている土壌のPHの影響で変化するのと
同じようなことが、レモンでクエン酸を足すことで
起こっているんですね、たぶん。

マローブルーは和名を「薄紅葵」と言うそうです。
浅はかな考えでは
「紅」で「葵」て!
って思うようなネーミングですけれど、
核心をついていますね。

   *

さて、サプライズティを確かめたので、
草木染めの実験もしてみようと思います。

いつものようにお鍋で煮出してみます。

 MallowBlue07.jpg

きれいな青色が、すぐに出ました。
生成り糸を入れて煮込んでいこうとしたら、
あれっ。
い、色が。

 MallowBlue08.jpg

レモンも入れていないのに、
赤く変わってきてしまいました!

なんで??
熱を加えすぎると赤くなっちゃうのかな?

赤でも、レモンを入れた時のようなきれいなピンクなら
百歩譲ってそれで染めてみてもいいんですけれど、
どんどん濃くなって、濁った色になってしまいました。

念のため、マローブルーを半分残しておいてよかったです。
うまくいくかどうか分からないけれど、
初めからやり直して、水出ししてみることにします。

 MallowBlue09.jpg

水に浸して10分くらい置いておいたら、
随分色が出ていました。
ちゃんと、青色です。

 MallowBlue10.jpg

ここに糸を浸して漬け置きしました。
熱を加えずに色が入るかどうか心許ないですが、
仕方がないですね。

たまにかきまぜたりしながら5時間くらい漬け置いて、
夜寝る前に切り上げることにしました。
(すすいで干しておきました)

 MallowBlue11.jpg

ちなみに、これは染めた翌朝の状態なのですが、
水出ししたボウルの方も
煮出した鍋と同じような赤系の色になってしまいました。

(ボウルの方が色が薄いのは、糸に入った分の色素が
減ったためかと思います)

この季節なので、室温も高くありません。
酸素を取り込んで、反応したのでしょうか。
マローブルーの色素は、いろんな要素で変化するんですね。
はかないなぁ。

さて、染め上った糸は くしゃくしゃなので
スチームアイロンをかけて伸ばして保存しています。

アイロンの熱で色が変わってしまうかも・・・と
こわかったのですが、そのままというわけにはいかないので
軽めにかけて仕上げました。

染め上りはこちらです。

 MallowBlue12.jpg

草木染め:No.40「薄紅葵」

ご覧のように、とても不思議な結果になりました。

「マローブルー」ですから、青く染まるといいなと思って
試した実験でしたが、
コットン糸は、淡いながらもきれいな薄紫色になりました。

しかしなぜかウールの糸は、黄色くなっています!

「染まらなくて、もともとの色のまま」
というわけでもないように見えます。

媒染剤の違いで染め上りが変わることはありますが、
媒染も何もしていない同時に漬けただけで
別の色になるとは思いませんでした。

干してある2色の糸束を見て、娘もフシギそうでした。
理由を説明してやれないのが悔しいです。
わたしも、いっしょに不思議がるしかできませんでした。

 MallowBlue13.jpg

淡いブルーに染まったコットン糸はきれいですが、
日が経ったら褪せてしまうかもしれませんね。

はかなさとか神秘的とか、
なんだか普段はあんまり感じない類の気持ちを覚えた
今回の実験だったのでした。

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草木染め・ハツユキカズラ
2014年12月11日 (木) | 編集 |
冬になると草花も減って、草木染めに使える素材も
なくなっちゃうなぁと思っていましたが、
ふと、玄関先に植えてあるものを見た時に思いつきました。

ハツユキカズラは、まだ試していなかったはずです。

 hatuyukiKazura01.jpg
   (2010年8月頃の写真)

その名のとおり、若葉は真っ白で
暑い季節に目に涼しく映る植物ですが、

 dyeingHatuyukikazura01.jpg

今の季節は、葉っぱが真っ赤に紅葉しています。
季節によって、随分表情が変わりますね。

ちなみに、一年中日陰の "丸花壇" にもハツユキカズラを
1株植えてあるのですが、同じ日の写真がこちら。
 
 dyeingHatuyukikazura02.jpg

ぜんぜん紅葉していません。
きれいに紅葉するためには、日の光が必要なのかな
と思っています。

「草木染大全」に、真っ赤に紅葉したモミジを使って
赤く染める実験が載っていたので、
紅葉したハツユキカズラも、赤く染まるかもしれません。
 
 dyeingHatuyukikazura03.jpg

伸び過ぎだったところもあったので、お手入れがてら
茎ごと葉っぱを採取しました。

 dyeingHatuyukikazura04.jpg

煮出してみると、見事に赤い紅茶のような染液が出ました。

いつものようにウールとコットンの糸を染めてみると、

 dyeingHatuyukikazura05.jpg

・・・アレ? 赤くなりません。
ウールの糸は、むしろ黄緑色に近く見えます。

ミョウバン媒染の後、仕上げ染めをした結果がこちらです。

 dyeingHatuyukikazura06.jpg

草木染め:No.39「初雪葛」

まさかの、ほんのり黄色でした。
コットン糸の方は、わずかに緑がかっても見えます。

モミジの赤色は、アントシアンという色素だそうです。
ハツユキカズラの赤色は、この色素じゃないのかなぁ。

赤系の色は、ミョウバン媒染すると失敗?なのか
グレーになってしまうこともあるのですが、
これはそうではなく、黄色く染まっています。

ハツユキカズラの持っている色は、黄色なんですね・・・

グリーンと白の時から考えると そう違和感はないですが、
あれだけ紅葉した葉っぱを見た後なので、
あの赤さはどこへ行ってしまったんだろうと思います。
色のことが、ますます分からなくなってきました。

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