車の話
2021年08月08日 (日) | 編集 |
今日は長年やってるこのブログで最初で最後の、
自動車についての記事を書かせてもらおうと思います。

9~10ヶ月くらい前だったかな、
車のフロントパネルに初めて見る警告が点ったんです。
エアバッグっぽいアイコンでした。

この車は故障らしい故障もなく
いつも快調に乗っていました。
異常が出るのは初めてです。

 vitz01.jpg

いつもメンテナンスを頼んでいるディーラさんに
点検してもらったら、プリテンショナー
という機能のエラーとのことでした。

シートベルトって、ふつうにひっぱると出てきますが、
ちょっと早くひっぱるとガクンと止まりますよね。
あのひっぱる速度を検知するセンサの故障らしい。

原因は使用法が悪いというよりは、経年劣化だろうとのこと。
交換による修理は可能だが、
その部品の製造は既に終了しているとのこと。
ただしバックオーダーは可能。
その部品代、4~5万円。
当然ですが、修理しないと次の車検は通らない。
その時点で、車検を通した約2ヶ月後。

この状況でわたしの出した判断が、
「とりあえずこのまま乗ろう」

運転席のシートベルトなら考えは違ったかもしれないけれど、
故障したのは助手席側のセンサでした。
助手席は普段 荷物しか載せないから、まぁ……ということで。

そして、
「次の車検までに、車を買い換えよう」

これが、わたしにとっては
かなり大きな決断でした。
なぜならその時点でこの車、
20年以上乗っていたからです。

   *

同じ車に乗り続けていたのは
他に乗りたくなる車がなかったからです。
町を走りながら周りの車を見ても、
今よりカッコいいなと思う車がありませんでした。

この車はリリース以降、2回モデルチェンジが
あったのですが、それらの新モデルさえ
「前の方がいい」という感想でした。

たぶん、わたしの乗っている初代のモデルは
女性をメインターゲットにしていたのに対し、
2代目・3代目は男性もぜひぜひ!みたいに
スポーティなイメージを強めたので、
わたしの好みからは離れたのだと思います。

また、初代は外国の著名なデザイナさんによる
設計だったとも聞きます。(2代目以降は違う)
その方の圧倒的才能もあったのだと思います。

あと、たまに車検や点検の時など、
代車に乗る機会があります。
運転がうまくないせいも大きいけれど、
車両感覚が変わると、かなり怖いんですよね。

特にブレーキが、そこまで踏んでるつもりないのに
ガクンと急ブレーキになってしまう車とかあって
「違う車は怖いなぁ」という苦手意識が生まれて
積極的に乗り換える気が起きませんでした。

そうこうするうち20年が経過したというわけです。

その間、未婚→既婚→こども(チビ)→こども(デカ)と
かなりライフスタイルに変遷があったけれど、
それら全てを共に過ごしてきた車なわけです。

次第に愛着がわいてきて、
乗れば乗るほど乗り換えたくなくなる、
という循環も生まれてました。

シートベルトのセンサの故障が起こって、
買い換えもやむなしとなった時、
次の車検までに2年近くの猶予がありました。
これは幸いでした。
ゆっくり、「買い換えなきゃ」という状況に
慣れることができましたからね。
ある日急にぶつけてしまって急遽買い換え……
という状況よりは、良かったと思います。

   *

ではここで、車のことをちょっと紹介して
みたいと思います。

 vitz02.jpg

まずカッコいいと思うのは、センターメーター。
20年前なのでね、当時はメーターが
真ん中にあるのは画期的で、
しかもデジタル表示というのも斬新でした。

友達を乗せた時とか、特に男の人の場合は
タコメーターがないことに驚かれることが多かったです。
わたしはエンジンの回転数が分かったところで
何を気をつける必要があるのか分からないので、
「いらんやん」
と思っていました。
(「タコメーターなんていらんやん層」が
ターゲットだったということだと思います)
スピードさえ分かれば良いし、
それもデジタルで一目で分かるので
シンプルでとても良いと思います。

ちなみに総走行距離は、もうちょっとで10万キロ
というところでした。
使用頻度はわりと毎日乗る感じでしたが、
通勤や買い物など近場の用事ばかりなので
距離は多くなかったですね。

 vitz03.jpg

次、オーディオ。
最大の特徴は、
カセットテープが聞けることなんですよ!
今なかなかカセットテープ聞けないでしょ。
貴重です。

とはいえ、20年前ですらカセットテープは
既に主流ではなかったですね。
この当時、好きな曲をつめあわせるのは
テープからMDに変わってきた頃でした。
この車はMDは再生できないので、
その時はちょっと残念でした。
20年のうちに、そのMDすら
時代は置いていってしまいまいしたね。

2000年代生まれの娘に
「カセットテープ」という記録媒体を
体験させてあげられたので、よかったと思います。

 vitz05.jpg

それから、タイヤのホイールも気に入っていました。
これよりカッコいいデザインのホイール
ないんじゃないかと思っています。

ただこれも、ディーラのメカニックさんによると
ローテーション作業の時なんかにバキっとなっちゃう
ことがあって、そろそろ限界かもと最近言われていました。
バキッとなるもんなんですね。ホイールって。

 vitz04.jpg

あとこれはオプション施工なのですが、
ルーフウインドウがつけてあります。
この写真の状態のように
パネルをスライドして開けて
明かりを入れることもできるし、
右側の円いところの取っ手を使うと
窓を開けることもできます。

これはマジで使わなかったw

わたしの中で「若気の至り」と認識されています。
なんでこのオプションつけたんだろ。

そして20年以上経った今、
雨漏りしてきてびっくりしました。

窓の周りのどこかしらのパッキン的なものが
さすがに劣化したのでしょう。
20年野ざらしだから文句を言う気はないですが、
この前の梅雨時期は大変でした。
「次の車検前に買い換えよう」から
「次の週末にディーラ行こう」に
意識が変わったのは雨漏りのためです。

20年以上乗るつもりの方は、
ルーフウインドウはつけない方が良いでしょうね。

でも、シートベルトの故障や雨漏りも
お金さえ払えば修理は可能なわけで、
わたしにもっと経済力があれば
さらに乗ってあげられることができたはずです。
そこは少し、申し訳ないですね……。

ともあれ、オーナに何の知識も技術もなく
ごく一般的なメンテナンスのみで
大きな故障もなく20年以上乗れたのは、
メーカさんの高い技術力のおかげだと思います。

トヨタの初代ヴィッツ、
わたしの中では生涯変わることのないだろう
ナンバーワンの名車です。
今まで本当にありがとう。

 vitz06.jpg
 (これは、車にずっと乗っけてたミニカーです)

ちなみに次は、ここ数年よく町で見かけるようになって
珍しく「かわいいな」と思えた車があったので、
それにしました。

試乗したらブレーキの加減が今とほとんど変わらなくて、
「これなら乗れる!」と思えました。

次はさすがに20年とは思わないけれど、
また大事に乗っていきたいと思います。

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  テーマ:愛車と日常 ジャンル:車・バイク
ミニチュアビネット2(2) クッション
2020年10月02日 (金) | 編集 |
ミニチュア第2弾として、ソファを作ってみました。

今日は単純だけど、
ソファがあるなら絶対欲しいやつを作ります。

 vignette02-11.jpg

クッション!

背もたれやマットがやわらかくても、
やっぱり寝そべったりするのに
クッションはほしいですよね。
というわけで、真っ先に作りました。

久しぶりにミシンを出して縫い始めたら、
バキャン!と音がして針がへし折れて
押さえ金まで吹き飛んでびっくりしちゃいました。

押さえ金はつけ直せたし針は交換すればいいけど
針とともに心が折れたので、
そのままミシンはしまって残りは手縫いで作りました。

 vignette02-12.jpg

ジーンズ地の方は、実際のデニムの
裾上げした時の端切れがあったので、使いました。
以前おとうさんがズボン買った時、もらってたみたい。
彼はこのミニチュアに自分のズボンが使われていることに
気づくことはあるだろうか。

 vignette02-13.jpg

ソファに設置!
超簡単な作業だけど、めっちゃいい感じです(^^)

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パプコーンマカロン(2)
2019年09月01日 (日) | 編集 |
「マカロンカラーのかぎ針編みモチーフの会」は、
キット名にあるように
マカロンのようなかわいらしい色の糸が
使われています。

その中で1色だけ、他よりだいぶ主張の強い
ビビッドな色があります。

 macronColor05-02.jpg
(再掲)

この赤色。
(「(5)ラズベリー」のデザイン)

この色はかなり彩度が高いので、
モチーフをまとめる時の配置に悩みました。

 macronColor00-11.jpg
 (再掲)

(おざぶとんではデザインも鑑みて
四隅に使ってみたけれど、
これで良かったのだろうか……)

使い方が難しいけれど、
「この色があるからこそ締まる」
みたいな効果はありそうですよね。
淡い色ばかりだと、"赤ちゃんもの" っぽく
仕上がって見えるかもしれません。
そういう点が、フェリシモのキットの色使いの
うまいところだなと思います。

パプコーン編みモチーフを増やしているので
この赤色も使いたいと思うのですが、
こんなふうにしてみました。

 macronColor00-22.jpg

モチーフの ふち部分に使うのはやめて、
中身に使ってみました。
ふち編み部分に使うのはやっぱ
冒険というか、
センスが要りますよね。
勇気なかったわー(^^)

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  テーマ:編み物 ジャンル:趣味・実用
「魔王」
2018年11月20日 (火) | 編集 |
先日のEテレ「らららクラシック」は
シューベルトの「魔王」がテーマでした。

今の高橋克典さんの前の、
石田衣良さんと加羽沢美濃さんがMCを
されていた時にも特集されたことがあるので、
短期間に再度とりあげられて少し驚きでした。

今回も以前の時も
そうだったのか!と目から鱗が何枚も落ちる
分かりやすい解説で、面白かったです。

「魔王」はゲーテの詩に
シューベルトが曲をつけたもので、
嵐の夜、高熱にうなされる息子、
それを抱え馬で駆ける父親、
そこに甘くささやきかける魔王、
というシチュエイションですね。

今回あらためて演奏を観賞したら、
息子の言葉のお父さんへの
「つうじなさ」加減がひどくて
ぞっとしました。

お父さん、魔王がいる、見えないの?

とどれだけ息子が必死で訴えても、

「あー、枯れ葉だよ」
「見える見える、あれは柳だよ」

とか言うわけです。
父親にしてみたら、励ますつもりで
なだめているのかもしれないけれど、
結末知ってるこっちにしてみたら
ひどい対応としか言いようがない。

これもしかして自分も
娘に対してやっちゃってるのかなぁ
と思って不安になりました。

以前の放送の時はゲストがつるの剛士さんで、
おとうさんとしての目線で聴くと
こどもが可哀想でつらい、聴いてられない、と
仰っていた覚えがあります。
わたしも親の立場なので、よく分かります。

その時はシューベルトが何歳の時に
作曲したのか知らなかったので、
漠然と大人を想像して
こんなつらい詩をよく曲にできたな、
と感じました。

でも今回の放送では、シューベルトと
その厳格な父親との関係に
スポットを当てて紹介されていました。
この曲はシューベルトが18歳の時に
作曲されたんですね。
シューベルトはこどもの立場だったのです。

作曲がしたくてしたくてたまらない
シューベルトを、
「作曲家? くだらん。教師を継げ」
と一蹴する父親。
シューベルトがこの詩を題材にしたいと思った
その訳が、痛切に分かりました。

あと、「魔王」はテノールと
ピアノで演奏される歌曲で、
放送では時折ピアニストさんの
手元も映ります。

わたし このところずっと
右手の調子が悪くて
ちょっとしたことで痛むのですが、
「魔王」の冒頭のピアノ譜が
こんな(↓)感じになっています。

 maou01.jpg

右手は「ミミミミミミ ミミミミミミ」って
オクターブで演奏するようになっていますね。
2小節目以降の音符についている
「スラッシュ」みたいなのは
楽譜を簡略化するための記号で、
同様に「ミミミミミミ」って弾き続けるのです。
和音になったりもしますが、
ずっとずっと同じテンポで弾き続けるわけです。

ピアノを弾かない人にも
これがどれほど難しく、
どれほど手に負担をかけるだろうか、
簡単に想像つくと思います。

これを画面で見たら、自分で弾いてもいないのに
ギャア!と思ってしまいました。
見ただけで痛い!

弾きこなすために練習したくても、
練習しすぎたら手を壊しそうな曲ですよね。
何か、ピアニストさんにまつわる逸話も
ありそうな気がします。

「魔王」という曲は なんと
昭和37年から半世紀以上にわたって
中学1年生の音楽の教科書に
載り続けているんだそうです。

娘の学校の音楽の授業でも
「魔王をやる」というので、
何か放送で触れられなかった
エピソードとか解釈を教わったら
お母さんにも教えてね、と頼みました。

その日帰ってきた娘が言うには、
授業で先生は
シューベルトの死にざまを延々喋った後
(井戸水を飲んで流行り病で死んだらしい)
らららクラシックの歌の映像を流して
おしまいだったそうです。

マジか・・・

どうひいき目に見ても40代には見えないから
30年は教師をやってるはずですが、
30年間やり続けた授業が行きついたのが
それなのか・・・

シューベルトは31歳で亡くなった、と
教科書に書いてあるのを見て
わたしですら何とももったいない、
40代、50代、と生きていたら
どれほどの曲が生まれただろう、と
淋しい思いを抱いたというのに、
何も思わないんだろうか。

まーあかんなあの先生。
部活の顧問の先生ですけれど、
この短い半年余りの間に
次から次へとやらかしてくれるし、
尊敬できることが何一つないわ。
呆れた…。

まぁ、わたし自身も
中学の音楽の先生が求心力のない人だったせいか
「魔王」の授業の記憶がないです。
立派な先生に出会うかどうかは運だから
仕方がないです。

らららクラシックは娘と一緒に見たので、
娘にとっては、「魔王」もシューベルトも
きっと印象に残ったと思います。
良い番組があって本当に良かった。

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  テーマ:クラシック ジャンル:音楽
アジサイ2018・秋
2018年09月27日 (木) | 編集 |
今年は数年越しで
アジサイが咲いた年でした。

 garden2018-66.jpg
 (再掲)

2輪だけですが、6月頃にきれいに咲いて
嬉しかったのです。

夏の間そのままにしていましたが、
案外ながもちするものですね。
暑すぎてあまり庭をうろつくことはなかったですが、
水やりの時に目を楽しませてくれました。

 garden2018-117.jpg

9月に入ってさすがに終わりつつある
ように見えますが、
最初青っぽかった紫色が
赤みが強くなってきて、
色の変化も面白いなと思いました。

 garden2018-118.jpg

5・6本新たな茎が育っているので、
来年はここに花が咲くのかしら、
それとも再来年? と
未来の楽しみもできています。

 garden2018-119.jpg

それにしてもこのアジサイ花壇、
あまり見ないようにしていたけれど
伸び放題で、ひどい有様です。
台風の時に鉢が転がってってるし。

ある朝 水をまきながら
急にやる気スイッチが入ったので、
ここをお手入れしました。

 garden2018-120.jpg

1時間くらいでこんな感じ。
けっこうがんばった!

 garden2018-121.jpg

アジサイやイベリスの足元には
ムスカリの球根が入っているので、
日や風が入るようにしてやった方が
いいですよね。

また秋のうちに伸びるかな。
年内にもう一度くらい
お手入れが要るかもしれませんね。

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